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医療福祉

東海中部北陸 短時間食中毒検査システムを開発 医療福祉 2013-09-03 

産官学でつくる愛知県の「食の安心・安全技術開発プロジェクト」(リーダー・田中三郎豊橋技術科学大教授)は三日、食品に含まれる食中毒菌の検査にかかる時間を、従来のおよそ2分の1に短縮するシステムを開発したと発表した。このシステムでは細菌の遺伝情報に関係するタンパク質の質量をあらかじめデータベースに蓄積し、識別する細菌のタンパク質の質量を測定してデータベースと照合する。従来の「PCR法」では細菌から抽出したDNAを増幅し、その配列のデータベースとの照合に1~2日程度かかっていたが、このシステムによると検査が15分程度で終わる。名城大農学部の田村広人教授と島津製作所(京都市)が、2002年にノーベル化学賞を受賞した同社の田中耕一氏の技術も使って共同で開発した。質量を測定するにはサンプルにレーザーを照射しなければならないが、田中氏が開発した細菌のタンパク質の質量を測定する技術を生かした薬を混ぜることで、サンプルが炭化せずに使うことができる。